妊娠初期から中期、そして、後期に入ってもずっとつわりで苦しみました。特に、妊娠初期から中期は食事がとれず、とっても吐いてしまうため、体重も全く増えず、むしろ、5か月になっても減っていました。とにかく、しんどくてしんどくて、特に夫が休みの日は、かわりにいろいろなことをしてくれるため、1日楽なネグリジェで過ごし、寝たり起きたり、という生活をしていました。

夫は、もちろんそれなりに理解をしてくれていましたが、もっとも嫌な思いをしたのは、実の母親です。実の母親は、とても気持ちの強い人で、ある意味とても根性のある人です。しかも、二人子どもを出産していますが、いずれも、そう重たいつわりはなかったようです。

ところが、私はもともと消化器系が弱く、なにかあると、お腹にくるタイプでした。しかも、そこにメンタルも加わり、精神的なストレスがあると嘔吐をする、ストレスや疲れで頭痛があると嘔吐をする、ということもありました。そのため、つわりもとても強く表れるタイプだったのだと思います。

あまりにもつわりが強くて、しんどかったとき、先に妊娠していた友人に相談をしたら、病院にしばらく入院させてもらったら、楽になったと教えてくれました。ならば、と思って、私も病院に受診してみたのですが、つわりがあって、嘔吐し、体重は減少していても、他には症状もなく、また、検査結果にも異常がないため、気休め程度に点滴1本をしてくれ、帰宅させられる、という状況でした。

つわり自体が、このようにつらいことではありましたが、母の視線と言葉がとくにメンタル的に堪えていました。突然、日曜日の夕方、母が差し入れをもって、私たちのアパートに来たのです。まったくの突然のことで、私は、ネグリジェのまま、ソファのところで横になっていて、少しは気分がよかったから、テレビを見ていたのですけど、その姿をみて、そんなふうな、だらしないことをして、そのようなことをしているから、余計に調子が悪くなる、とぼそっと言っていました。

やっぱりなあ、と、この母の反応は予想の範囲内のことではありましたが、なんだか、落ち込みました。母が来るとわかっていたら、無理をしてでも、着替えて、シャキッとしていられたのですが、突然のことだったので、そのようになってしまい、また、母の私に対する「だらしない」という評価がより一層強くなったようです。より一層、というのは、小さいころから、あなたはだらしない人だ、と言われ続けていたから、なのですが。

結局のところ、このつわりについては、いろいろなことを試してみましたが、特効薬はありませんでした。ただ、母との関係については、自分自身が親になってみて、少し、母のことも理解できるところもできたため、少しずつ歩み寄ることはできましたが、未だに十分克服できているわけではありません。

(まるまつこ 出産時25歳)