私が体験した妊娠中のトラブルで最も苦痛だったものは「貧血」でした。妊娠が確定すると、週数に応じて様々な妊婦健診を行います。その中に貧血かどうかを測る項目もあります。多くは妊娠初期と大体26週頃の2回、採血し貧血かどうかを調べるのですが、私が貧血と診断されたのは26週の血液検査の時でした。

妊娠する前から貧血体質だった私。勿論、26週の血液検査をする以前より、めまいや立ちくらみという症状は出ていたので、「やっぱり貧血だろうなぁ」とは思っていたものの、血液検査以降、このめまいや立ちくらみはひどくなる一方。例えば、電車に乗って数駅の産婦人科に行くにも、2.3駅つり革に捕まって立っていると、目の前が真っ白になり、立ってられない状態になったり、10分ほど散歩に出かければ息が切れてフラフラに。

加えてこの貧血で倒れそうになる前に起こる「耳管開放症」という、まるで飛行機に載っているかのように耳が詰まったような感覚になり、突発性の難聴になったような周りの音が聞こえづらくなる症状が本当に辛かったです。いつ倒れるかわからない毎日が続き、精神的にも心が折れそうになったり、日々の生活に恐怖感のようなものを感じたことを覚えています。

この「貧血」に対しての対策としては、まず妊娠初期では鉄分を含む食事を多く摂ることやサプリメントを摂取することから始めてみました。ただ貧血対策の代表的な食材である「レバー」は、妊娠中多量に摂取することはあまり勧められていないと聞き、切り干し大根や緑黄色野菜など、野菜から栄養を取るように心がけました。しかし妊娠26週の血液検査では、かなり貧血状態が進んでおり、食事療法などのセルフケアではどうにもできず、医師から「鉄剤」を処方してもらうことになりました。

その結果、「耳管開放症」の症状はやや改善は見られたものの、貧血そのもの完治には至らず、妊娠後期の採血でも貧血状態は続いていました。結局は「産めば治る」という医師の助言から、妊娠中は貧血の症状と付き合っていくことになりました。食事に気を使い野菜を多く食べ、鉄剤も出産する少し前々飲み続けました。

その後、無事3000グラム超えの元気な男の子を出産し、医師の「産めば治る」という助言どおり、育児に追われる日々の中で貧血はすっかり治まりました。ただ、妊娠中の貧血は本当に危険です。大切なお腹の赤ちゃんにも影響があるかもしれません。妊娠を望んだときから、鉄分や葉酸など食事に気をつけるべきだったなぁと感じています。

(出産時29歳 たくまま)