自分の妊娠生活は、常につわりに苦しめられる日々でした。初めてつわりを意識したのは8週目頃、自宅にいて徐々に吐き気を感じた時です。胸がムカムカする点では、乗り物酔いや飲酒後に似ていますが、加えてつわりは全身がだるく辛く感じました。

気分が悪くてトイレに行っても、最初は生唾しか吐くことができません。そのうち、お腹を強く押されたような圧迫感を受けて固形物を出すことができると、ようやく胸のムカムカが落ち着きました。吐き気と格闘している間にかなりの体力を消耗し、その後はぐったり座り込んでしまう有様でした。
吐き気
つわりは安定期に入ると収まると聞き指折り数えて過ごしていましたが、自分の場合、一向に改善する気配がありませんでした。注意するタイミングは1日2回、起床時と夕食前です。とにかく何を食べても、食べる量を減らしても、必ずトイレに駆け込まなくてはなりませんでした。

妊娠中は自分の好きなものを食べてゆっくり過ごしたい…その憧れは幾度となく阻まれました。大好きなケーキやお寿司を食べると、脂質が原因なのか気分が悪くなりました。妊婦さんは梅干しや酸っぱいものが無性に食べたくなるというイメージがありますが、自分にはそのような食べ物が見当たらず、いつも食事の量を心配しながら、食事を摂っていた記憶があります。逆につわりの人が苦手と言われる炊き立て御飯の匂いが、自分では大丈夫なのが不思議で、つわりには大きく個人差があるのだと改めて感じました。

安定期中頃に入っても、つわりが途絶えることはありませんでした。さらに残念なことに、実家の母もつわりが酷かったことを聞き、この辛さに終わりがないように思いました。つわりの心配が無い食材が見つけ出せず、美味しそうに御飯を食べる夫が羨ましく、自分の食欲が無くても吐き気を抑えながら食事の支度をしなければならない矛盾にやりきれなさを感じました。

しばらくすると、ついに自分流の対策がつかめてきました。まずネットでつわりは空腹時に起きやすいことを知り、アメやスティックパンを持ち歩くようにしました。起床時の布団の中でアメをなめるのはお行儀が良くなかったと思いますが、つわりで朝トイレに行くことは無くなりました。

また2つ目の対策として、“何かに没頭しているとつわりを忘れる”ということを発見しました。妊娠7ヶ月目に、夫の転勤により1ヶ月以内に引っ越さなければならない事態が生じましたが、作業中は終日つわりに悩むことが無かったのです。振り返ってみると、主人の実家に滞在中の時もトイレのお世話になりませんでした。妊娠中に無理は厳禁ですが、何かに集中すると妊娠中の気だるさから気をそらせることができそうです。

妊娠後期に入ると、吐き気は数日に1度の割合に落ち着くようになりました。お腹を蹴りだした赤ちゃんに「食べた後は栄養になるように頑張ろうね。」と声をかけたため、赤ちゃんがつわりを止めてくれていたのかもしれません。たまに吐き気があっても、一気にスッキリ出しリフレッシュして御飯を美味しく食べるようになりました。やっとつわり慣れしたようです。

頑固なつわりは、陣痛が起こり病院入りした後にも起こりました。微弱陣痛と18時間近く格闘し体力や食欲が無かった所、久しぶりの大型つわりは強烈で辛かったです。しかし6時間後には無事に赤ちゃんと対面でき、それ以降つわりに悩むことは一切ありませんでした。つわりの時赤ちゃんは大丈夫だったかな…そのような心配が吹き飛ぶほど元気な赤ちゃんの様子に、とても幸せでした。

(ぷちパールママ 出産時37歳)