私は37歳で結婚し、39歳の時、待望の最初の妊娠をしました。
なので流産が分かってから手術まで数日の自宅待機の間は、現実をどうしても受け入れられず、頭の中で何故?何故?と自問自答する毎日でした。

いてもたってもいられない私は、インターネットで情報を集めまくりました。日に日に、腹痛の痛みと出血量が増してきていたし、どっちみち、自宅で一人で過ごすのにも限界があったので、何かに向けて、動いていることも救いでした。

出産準備お腹に赤ちゃんがいないことが判明しても、やっぱりママはどうしても・・・赤ちゃんを探すものなんですよ。
私達の赤ちゃん、どこにいっちゃったの?
どうしようもない空しさが、常についてまわりました。

手元にあった典型的な妊婦さん用の本数冊にも、流産のことには、ほとんど触れられていないのが現実でした。

それでも、自分の置かれている状況になるだけ近いものをインターネットで探しに探して、私が行き着いたのは、私と同じような経験をしながら、事実を淡々と綴ることで、苦難を乗り越えようとする、手術経験者のブログでした。
手術前日の準備から、当日のタイムスケジュールに至るまで、刻々と詳細に記載してありました。

私は人に言えない苦しみを、彼女達が綴ってくれていたお陰で、どれだけ救われたか分かりません。

流産も出産のひとつの形


少し前の時代であれば、確かに何の情報も無く、不安な想いで、手術に臨むしかなかった女性達も数多くいたでしょう。私自身も、知る術もなく、このまままな板の鯉になるしかない自分をとても情けなく、悔しく思いました。

自然流産の確率は、日本で5人に1人、ヨーロッパで3人に1人だそうです。私の経験を踏まえて言えば、通常の生理と思い、気がつかない女性も、かなりいるものと思われるので、実際には、このデータ以上の確率であることが容易に推測できます。

突き詰めれば、原因は様々あるようですが、まだまだ明確に分かっているものでもなく、これも自然の摂理で、淘汰はお腹の中にいる時から始まっているものだと言わざるを得ません。

それを思えば、普通のことのように思われている出産や、赤ちゃんに出会える確率が、どれだけ貴重で奇跡に近いものかを、実感せずにはいられません。

私は手術を受けた者としては遅かった方かもしれませんが、ほぼ1年後、再び、現在の長女を授かることができました。
最初の妊娠は流産だったけれど、私は長女を生んだ時に、最初の手術も出産のひとつの形に間違い無かったと、心の中で確認しました。

産後の子宮収縮の経緯も、痛みも同じ。
あれも私の最初の出産経験であり、この世で会えなかったけれど、最初の子供も、私達の子供として、家族で受け入れています。

YOSHIさん(出産時40歳)